ChromebookではLinuxのJavaを使って囲碁きっず2の対局ができますが、残念ながらいまのところ初期状態では日本語入力ができません。そのため別途テキストエディタを立ち上げてコピペする方法を紹介しましたが、すこしの作業で囲碁きっず2で日本語入力ができるようになりますのでその方法を紹介します。

(2023/03/26 変更: ChromeOS Linux開発環境 bullseye への対応)

ターミナルで次のようにコマンドを打ち込んでいってください。

パッケージを更新しておきます

sudo apt update
sudo apt upgrade

日本語関連のパッケージをインストールします。

sudo apt install task-japanese fonts-ipafont locales-all

日本語ロケールを設定します。

sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8
source /etc/default/locale

Google 日本語入力のオープンソース版 Mozcをインストールします。

sudo apt install fcitx-mozc

Linuxのテキストエディタをインストールしておきましょう。

sudo apt install nano

fcitx の環境変数を設定します。(ChromeOS Linux開発環境 bullseye への対応のため変更)
nano エディタでファイルを読み込み・・・作成し・・・ (vi 等、使い慣れてるエディタがあれば nano でなくてもOK)

sudo nano /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf
sudo nano /etc/environment.d/fcitx.conf

[service]の下にこの4行を追加してください。

Environment="GTK_IM_MODULE=fcitx"
Environment="QT_IM_MODULE=fcitx"
Environment="XMODIFIERS=@im=fcitx"
Environment="GDK_BACKEND=x11"

GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
XMODIFIERS=@im=fcitx
GDK_BACKEND=wayland

Ctrl-x で nano エディタを終了します。変更を保存するか聞かれるので y を押して書き込むファイル名はそのままで Enter してください。

fctix の自動起動を設定します。

echo /usr/bin/fcitx-autostart > ~/.sommelierrc 

ターミナルのアイコンを右クリックして「Linuxをシャットダウン」して、その後、ターミナルをまた起動してください。

日本語入力は Ctrl-Space で使えます。
いまは左下のところに表示されているのですが、カーソルのあるところに表示するための設定をします。

すなわち、
↑この状態(右下に入力したいのに左下に表示)なのを
↓この状態(右下の入力場所に表示)にする

fcitx の設定をします。

fcitx-configtool

メニューからアドオンを選び、Advanced にチェックをいれます。

[Fctix XIM Frontend] を選択して「設定」を押します。

「XIM で On The Spot スタイルを使う(起動中は変更できません)」

のチェックをオンにします。

ターミナルのアイコンを右クリックしてLinuxをシャットダウンしてください。

これで次に囲碁きっず2を起動したときから日本語入力が使えるようになっているはずです。