本記事はChromebookの中でもCPUがIntelの Celeron、Pentium、Core-i など x86 アーキテクチャーのものについてのみ適用できます。以下、Chromebook(x86)と記述します。
Chromebook(x86)を何機種か紹介します。画像をクリックするとAmazonへ飛びます。

  
MediaTek や Qualcomm (Snapdragon)など ARM アーキテクチャーのものではできません。
(現時点で人気のレノボとASUSのキーボード着脱式の機種ではできません)

Chromebook(x86)  で Linux の wine を使ってPC版の野狐と幽玄の間を正常に動かすことができたのでその手順を説明します。.bash_profile の編集など、ある程度、Linuxの操作に慣れた人向けの説明になってます。

Linux環境を有効にしてターミナルを立ち上げます (→参照【完全図解】Chromebook で囲碁きっず2 準備編

Linuxの日本語環境を整えておいてください → Chromebookの囲碁きっず2で日本語入力を使う

以下のコマンドを順に実行します。

sudo dpkg --add-architecture i386
wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
sudo apt-key add winehq.key

/etc/apt/sources.list を編集して次の2行を追加します。

deb https://dl.winehq.org/wine-builds/debian/ buster main
deb https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine:/Debian/Debian_10 ./

以下のコマンドを順に実行します。

sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys DFA175A75104960E
sudo apt update
sudo apt install --install-recommends winehq-stable

.bash_profile に以下の行を加えて環境変数を設定しておきます。

WINEARCH=win32
WINEPREFIX=~/.wine32
LANG=ja_JP.UTF8
export WINEARCH WINEPREFIX LANG

設定を読み込んでおきます

source .bash_profile

次のコマンドでwineの環境を構築します。

wineboot

途中、画面の指示にしたがっていろいろインストールしてください。

野狐のサイトから対局サイト(install.exe 実際にはインストーラー)をLinuxフォルダにダウンロードしてください。

インストールします。

wine install.exe

次回以降は次のように野狐を起動することができます。

wine  .wine32/drive_c/Program¥ Files/foxwq/foxwq/foxwq.exe

※¥は半角の\(バックスラッシュ)です。

幽玄の間についても同様です。

幽玄の間のサイトの対局ソフトダウンロードからNihonkiin_20201215.exe (20201215の数字はバージョンによって変わります)をLinuxフォルダにダウンロードしてください。

インストールします。

wine Nihonkiin_20201215.exe

次回以降は次のように野狐を起動することができます。

wine  .wine32/drive_c/Program¥ Files/Nihonkiin/Nihonkiin.exe

※¥は半角の\(バックスラッシュ)です。