井山裕太四冠に19歳の芝野虎丸名人が挑戦する注目の王座戦第1局は芝野名人の半目勝ちとなりました。

AI の勝率評価をみみてみると


これは! 二転三転の好勝負!
ん、待てよ、最後、白が勝ってるやん??

そうです。これは KataGo でコミ 7.5 中国ルールの設定での勝率グラフなのです。
LeelaZero(同じく コミ 7.5 中国ルール)でみてみると・・・

似たような感じ。

「そうか、終盤の半目勝負になるとそういうことも起きるわな。終盤になるとな。」

そう思いますよね。半目勝負特有の事態だと。

で、実際に対局が行われたコミ6 .5 日本ルール でみてみると?

こ・・・これは??

黒の芝野虎丸名人がほとんどの局面でリード
一方、井山王座にも終盤までなんどか勝つチャンスはありました・・・

という碁です。

1目コミが変わるだけで1局の評価が全く変わってしまいました

序盤〜中盤も半目・1目にシノギをけずるトッププロの恐ろしさも感じてしまいます。

ということで、

コミ7.5のAIで日本の(少なくともトッププロの)碁を調べるのは・・・・

ということでした。
テレビやネットでプロの碁の解説・中継をするときにAIを使う場合には特に、ですね。

ちなみに、この王座戦の独占中継では少なくとも第3局に至るまでコミ7.5のAI評価を使っていますね。
これは第1局の終盤、KataGo 6.5 でみたときにはすでに黒の半目勝ちが決まっている局面で表示されてたものです。


私たちは、コミ6.5 日本ルールで評価できるAI・・・・とりあえずKataGo 使っていきましょう。