Amazon のクラウドサーバー (AWS) で p2.xlarge などのインスタンスをスポットリクエストで立ち上げて GPU を使おうとするときにハマりやすいがあります。

フリートリクエストという、Amazon が提供する有難迷惑なお節介サービスです。

Amazonの資源の空き状況をみて立ち上げるインスタンスを調整することでサーバーをお安く使わせてもらえるということらしいのですが、これが困ったことにGPU必須という絶対条件を考慮してくれません!
p2.xlarge を使いたいのに、r3とかr4とか混ざったフリートリクエストを推奨してくるのです。

↑このような設定で使おうとするとき↓このようなフリートリクエストが勝手に推奨されてくる

目黒の AWS Loft Tokyo の ASK an Expert というサービスカウンターでAWS に精通したエキスパートに相談したのですが、この画面で 推奨されるフリート構成をカスタマイズしておくなど、GPU必須という希望を簡単に通す方法はないようです。

それでこのまま起動すると、p2.xlarge をリクエストしたつもりだったのに r4.2xlarge のインスタンスが立ち上がったりしてしまいます。

これでは GPU が搭載されてませんので、LeelaZero とか KataGo を動かそうとしたときに困ったことになってしまいます。

それで私は毎回、手作業でフリートリクエストから p2  以外のインスタンスを削除してから起動しているというわけです。右上の「推奨事項の適用」のチェックを外すと、削除のリンクが出てきます。
(毎回それが面倒なので、なにかスマートな方法があるに違いないと、前述の Ask an Expert 訪問となったのでした)


GPU必須でスポットリクエストしてる人も囲碁ファン以外に大勢いるだろうに、と思いましたが、普通に業務・研究でやってる人はこんなGUIの画面を使ったりしてない、というのが結論のようでした。
すなわち、AWS コマンドラインインターフェース なり、AWS CloudFormationなりを使えと。

それはそれで囲碁ファンには敷居が高いので、前述の手作業編集が現実的ではありそうでした。